らんちゅう飼育において大きな魅力のひとつとなるのが、品評会の存在です。飼育も長くなってくると、より良い飼育方法を求めて先輩方との情報交換もしたくなりますし、また、日々の飼育の腕前を披露したいといった目的意識も湧いてくると思います。
らんちゅうにおいては、全国各地に愛好会が存在し、そこで品評会が開催されています。また全国規模でらんちゅうの品評会が行われていたりもします。ここではまず愛好会がどういうものでどのようなメリットがあるのか、さらに開催される品評会はどのようなスケジュールで行われているのか解説してみたいと思います。
日本各地に多く存在する愛好会は、その地域においてらんちゅう愛好家が集まっている団体です。
愛好家同士で親睦をはかったり、技術の勉強の場としても機能しています。
そのため、独学以上の飼育技術の情報交換が会員の間でできることはもちろん、他の方の作出したらんちゅうを拝見できる機会にもなりますし、らんちゅう飼育仲間が増えることでの連帯感などのメリットがあると思います。
私自身も長年の飼育経験のある方の貴重な話を聞くことで、飼育技術のレベルアップにもつながりましたし、幅が広がればちょっとした疑問にも答えてくれる機会が増え、入会してよかったと感じています。
一般的な愛好会の場合、頻繁に活動しているわけではありません。
一年間の間に複数の集まりが開催され、概ねそのスケジュールは以下のようになっていることが多いです。(※参考例であり、会によって細かなスケジュール、回数は異なります)
一冬越して二年目を迎えたらんちゅう(明け二歳魚)のみで行う大会。
今年生まれた当歳魚のみで行う。らんちゅうの成長期となるこの時期にらんちゅうの育て方などを学べる。
6月度に続いて当歳魚のみで行われる。
当歳魚の部・二歳魚の部・親魚の部の全ての部門で開催される一年間の集大成的な大会。
これを見る通り、秋に開催される品評大会以外は研究会と称されて、具体的なランク付けと共に、審査員かららんちゅうに対する良い点、悪い点といったことを出品者に対して教示してくれます。
また、逆に会員から審査員に良い飼育方法について質問することも出来ます。
つまり、研究会では飼育についてのより具体的なアドバイスを受けられる貴重な場であるといっても過言ではありません。春~夏にかけて研究会で技術を研鑽し、秋の品評大会において一年間の飼育の全てを披露するという流れになるわけですね。
愛好会に入会するのは敷居が高い・・ 入会しにくい・・といったイメージが強いですが研究会、品評会への出品は会員に限られますし、また入会されますと非常に勉強になる事も多いかと思います。
また、出品はせずとも、他の会員の方のらんちゅうを見るだけで「美しさというものはどういうことなのか」を自分の目で確かめることができます。
お近くで愛好家団体があれば コンタクトをとってみるのもお勧めです。
名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。
私もちょくちょく購入させてい頂いているらんちゅうの通信販売サイトです。品評会で賞歴もある様々な愛好家のらんちゅうのみを販売しています。価格も手頃なものが多く、購入後に飼い方の疑問やらんちゅうの病気のことについて質問しても丁寧に返事を書いてくれて助かっています。初めての人でも敷居が低いお店ですね。