らんちゅうをある程度飼育していて、日々の管理に慣れてくると、今度は産卵、繁殖をしてみたいと思う方もいるでしょう。
らんちゅうの繁殖、いわゆる仔引きといいますが、これもらんちゅう飼育の楽しみの中での大きな一つと言えます。
しかし、繁殖、仔引きはそう簡単にできるものではありません。自分の期待通りのらんちゅうができるまでは 天候・気温が安定した段階での準備にはじまり、種親の選定から産卵、孵化、稚魚の選別を経る必要があります。
まずは天候・気温が安定した段階での準備することを解説したいと思います。 オス・メスのつがいを分けて飼っている方、一緒に飼っている方それぞれ内容が違います。
基本的に新しい水を使って飼育するようにしましょう。 しかし急に綺麗な水にするのではなく1週間ほどかけて古い水から新しい水へとを徐々にキレイにしていきましょう。
餌は午前中ならはペレット系、午後なら赤虫がおすすめです。 最低一ヶ月間程度この状態で飼育して、産卵への準備を整えます。
メスに使う水は基本的に青水に近い水が良いと昔から言われていますね。 水温は16度~20度前後が良いと言われ、餌はペレットを主に与えます。 3週間くらい経ったら毎朝、魚のお腹の硬さをチェックして柔らかくなるのを待ちます。 この最適な柔らかさというのはどこなのかはらんちゅうの状態によっても違うので自分で”あたり”を探す必要がありますね。
オス、メスを一緒に飼育していてそのまま産卵させる場合は、水換えのサイクルを普段より少し延ばしてあげる必要があります。 その時、全てまっさらな水だけではなく、必ず元水を入れてあげることがポイントです。
また、餌の量もポイントです。メスはペレット系の餌をたくさん必要とします。 また、オスは赤虫系の餌で腹八分目が好ましいです! 同じ池や水槽で飼っているので見極めは難しいですが、それぞれの餌の食べ方・食い込みを見て与えるのが重要です。
ここまで準備について、それぞれの飼育環境別にまとめてみましたが、共通するのは、メスのお腹がどのくらい柔らかくなったのか、オスの追星・精子の出具合はどんな感じなのか? これは飼っているらんちゅうそれぞれの個体差が関係するので一概にどの具合が最適か?については毎朝チェックを必ず行うことで、らんちゅうの状態の変化を見極める必要があります。
また、二歳魚、親魚で卵を熟す、精子を熟す期間も変わってきます。ご自身の目標・目的に合わせて種親を択ぶ事をお勧めします。
名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。
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