らんちゅうに使う餌の種類

らんちゅうの餌として昔から最適と呼ばれているのは、皆さんもすでにご存知かもしれませんが、

  • 生の赤虫
  • ミジンコ

が最も知られています。私もベテランのらんちゅう愛好家の方に話を聞くと昔は近所の川などで自作の特製タモを片手にミジンコを取っていた、、、なんて話をよく聞かせていただきました。

しかし、河川環境の変化によって自然の中で赤虫やミジンコを採取することは今ではとても困難です。
また、餌の製造技術の進歩もあって現在ではらんちゅうに使用する餌として以下の3つがあげられます。それぞれの餌の特徴と与える際の注意事項をまとめました。

冷凍赤虫

冷凍赤虫

ハエの一種であるユスリカ(揺蚊)の幼虫のことです。蚊とまちがえることもありますが、ハエの一種になります。

この赤虫、とにかく栄養価が高く、特にタンパク質が豊富です。らんちゅうの成長期だけでなく、他の魚の成長段階での餌としてもよく使用されています。

以前(といってもだいぶ昔)は自分で採取する生赤虫が主流でしたが、衛生状態の改善によって見かけること自体がとても少なくなりました。

現在では主に中国で生産された冷凍赤虫を輸入して販売されていることが多いです。

ブランドは下記でも紹介しているようにいくつかの会社が製造していますが、基本的な品質は問題ないものの、実際どれが良いかというのは飼育されているらんちゅうの食付きによって選ぶしかないと思います。

いくつかのブランドを試してみてどれにするか選んでみてもよいでしょう。

冷凍赤虫を与える際のポイント

既に死んでしまった赤虫を与えるため、栄養価が高い分長く置いておくとすぐに水の汚れの原因になってしまいます。

ですので、日々のらんちゅうが食べる量を見計らって食べ残しがない量をほどよく与えるのがポイントです。

また、冷凍されていますが賞味期限があります。期限が経過した冷凍赤虫は異臭、変形が出てきますのでそのようなものは与えないようにしましょう。

ブランド別の冷凍赤虫

ブラインシュリンプ

ブラインシュリンプ

アルテミアと呼ばれるホウネンエビの一種です。 日本ではほとんど生息していませんが、世界各地の塩水湖に多く生息している「生きた化石」と呼ばれる甲殻類です。

らんちゅうでは、稚魚の段階の初期飼料として主に使用されていますし、熱帯魚の飼育にも用いますね。

また、80年台代にお子様だった方は覚えているかもしれませんが、観賞用に改良された品種がシーモンキーとして販売されていたのをおもちゃ屋さんで見たことがあります。

ブラインシュリンプの産地

世界各地の塩水湖で多く生産されていますが、よく聞く産地がアメリカのユタ州にあるグレートソルト湖のブラインシュリンプです。 また、サンフランシスコ産のブラインシュリンプもたまに出回ることがありますね。

最近では中国産も増えているそうですが品質が一歩劣るそうです。 ブラインシュリンプはこのような産地から乾燥化されて缶詰になって販売されています。

ブラインシュリンプを与える際のポイント

ブラインシュリンプの生存時間は長く生きてもせいぜい3~4時間くらいだといわれています。

ですので赤虫と同様あまり食べ残しがでないようにすることはもちろん、稚魚が食べ終えて残ってしまったものはネット等ですくって回収することが大事です。

ブラインシュリンプ販売商品の一例


  • 少量タイプ
    楽天市場では多数のメーカーの少量タイプが販売されています。小分けのため値段は少々高くなります。

  • 缶タイプ
    多数飼育する方にはおすすめです。写真は三共組さんで販売しているソルトレーク産のブラインシュリンプ

  • 孵化器とのセット
    卵の殻と生体を分離するために欠かせないのが孵化器。よりプロフェッショナルに飼育される方が使用されています。

固形飼料

固形飼料(咲ひかり金魚)

俗にいうペレットのことです。以前はます、鯉といった特定の魚用の飼料しかありませんでしたが、飼料メーカーの努力によって らんちゅう用だけで様々な種類が発売されていて、しかも成長タイミングにあわせて、稚魚用、色揚げ用、肉溜用などさまざまな種類が発売されています。

代表的なブランドがキョーリンの「咲ひかり金魚」になりますし、私も普段はこれを使用しています。

固形飼料を与える際のポイント

らんちゅう飼育に特化された餌なので特別注意することはありませんが、1つだけ言うと赤虫とは違って含有している水分量が赤虫と比べて極端に少ないことです。(当たり前ですが)

ですので、赤虫と同等量を与えることはらんちゅうにとって消化吸収が悪くなるどころか、水質悪化の原因にもなります。

たくさん与えることなく、食いつき具合を見ながら少しずつ適正量を与えることが大事です。

筆者の自己紹介(2019年6月更新)

名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。

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