病気は日常の管理で予防できる

病気を発見したらでも書きましたが、らんちゅうの病気の原因と一言で言っても、 実際は雑菌によるもの、ストレス、水槽環境によるものなど様々です。

ですが、パッと見ただけでは、一体どのような病気にかかっていたり、どのような治療が最適かということは らんちゅう飼育のプロといっても判別がつきにくいもので、いろいろな方法を試しながらその時の症状にあった治療法を 探していくしかありません。

そこで、私も含め、飼育にある程度慣れた人が行っていることは、まず病気にかからないようにする、 つまり予防が大切だという考え方を持っています。

第一の予防方法 塩水による定期的な塩浴

その第一の方法は、昔ながらに伝わっているのですが、水換え3回に1回、5回に一回といった定期的なサイクルで 水換え時に塩を入れてみる方法です。

塩というと殺菌作用がありそうなイメージですが、らんちゅうの世界では塩はどんな病気にも効く 万能薬として伝えられていました! 昔は塩しか使わなかった!薬なんて使ったことがない!といったらんちゅう愛好家もたくさんおられました。

今では最近の種類、質が発達し、塩だけでは治らない病気もありますが、一般的な病気や雑菌予防には一定の効果を示します。

コツは回数よりも定期的に行うことが肝心で、水換えのサイクルに合わせて行うのはちょっと面倒くさいといった方は 1か月に1回、2か月に1回といったサイクルで塩浴させても問題ありません。

また、日々のらんちゅうの状態を観察していて、ちょっと機嫌が悪いかな?病気の一歩手前かな?といった確定できないけど不安という場合にもとりあえず塩を入れてみることをお勧めします。

使用する塩は、食塩であれば基本問題ないと思いますが、らんちゅう愛好家でこだわる方は、一般では入手しにくい薬浴用の天日岩塩を用いている方が多いです。

予防と同時にちょっとした薬的な作用ももたらしてくれる便利な方法です。

第二の予防方法 薬浴

薬浴中のらんちゅう

トリートメント・粘膜保護液などが各種発売されています。 各メーカーによって効能・使用方法・容量・商品名は違いますが素晴らしいものが開発されております。

基本的な使用法は水換えの時に入れてあげるだけのものが多いです。手間もかからずだれでも簡単に予防が行えます。

デメリットは、あくまでも事前予防薬であり、実際に病気になったときにはあまり効果は発揮しません。

例:粘膜保護剤 プロテクトX

高分子ポリマーによって魚の粘膜部分を保護する役割があり、また、カルキ抜きの機能もあります。

私の場合、夏場の水換えが激しいときで水質が変わりやすいときに使用し、病気予防に役立てています。

愛好家の間も使用されている方が増えており、おすすめできるアイテムです。

人間でもたとえば風邪といっても発熱、下痢、せき、といった細かい症状があり、それぞれ投与する薬も違います。

らんちゅうでも同じように病気の症状はさまざまですが残念ながら、どんな病気でも確実に治す方法はまだ見つかっていないのが現状です。

筆者の自己紹介(2019年6月更新)

名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。

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