らんちゅうがかかる病気のほとんどは、微生物やウィルスの悪影響によるものです。
それ故、一度重篤な状態にかかってしまうと、回復するには相当の労力がかかってしまいます。 ですので、餌を過剰にやらない、水槽にたくさん入れる過密飼育をしないなど、予防的な措置のほか、 日々の観察で早期発見をすることが重要となります。
毎日泳ぐ姿を観察し、いつもより、動きが遅い、またまったく動かない状況であるならば、まず病気を疑うべきです。 多頭飼育をしているのであればそれが全てに広がってしまう可能性があるので、早期発見をより早く行う必要があります。
このようならんちゅうを見つけたら、まずえらの状態を確認しましょう。
私の経験上、病気のほとんどはえら病であると考えています。らんちゅうの呼吸や悪生物のろ過を行う器官なので最も病気に敏感だからです。
ここが著しく充血しているなど異常が見られる場合は病気にかかっていると考えてください。
病気のらんちゅうを発見したら、食塩水による塩浴療法を行うことが一般的です。
まずは濃度0.5-0.7%の食塩水による塩浴、えら病などの具体的な病気には濃度5%の濃厚な食塩水法を用います。
使用する塩は食塩であれば基本問題ないと思いますが、らんちゅう愛好家でこだわる方は、一般では入手しにくい薬浴用の天日岩塩を用いている方が多いです。
明らかに病気という以外にも、毎日観察していて少し元気がなさそう、動きが良くないといった場合にもカンフル剤として使うこともできます。
らんちゅうに用いる薬としては、以下の3つがあげられます。
最もらんちゅうにとって負担の少ない薬で、鑑賞魚用の用品を扱っているショップであればどこでも入手できます。
1日3回、いつも使っている別の水槽に入れて数時間程度薬浴させます。使用量については水の容量が関係してくるので処方箋にしたがって投与することになります。
エルバージュと同じくらんちゅうにとって負担の少ない薬で、鑑賞魚用の用品を扱っているショップであればどこでも入手できます。
1日3回、いつも使っている別の水槽に入れて数時間程度薬浴させます。使用量については水の容量が関係してくるので処方箋にしたがって投与することになります。
メチレンブルーと同じ色素系の薬ですが、毒性が強く、らんちゅうにも負担を強いられます。
また投与量もきっちり守らないとらんちゅうを死に至らしめることがあるかもしれません。
よほど重い症状の場合か先のエルバージュ等を使って改善しない場合に用いたほうがよさそうな薬です。
なお、以前には、ホルマリン、ビオトークといった薬品も使っていることもありました。
しかしホルマリンは、毒性が非常に強く、またエラが焼けてしまうなどの副作用があり、またその毒性の強さから近年は二一般の方では入手しづらくなっています。
また、ビオトークは塩素系の薬品でこちらも皮膚が焼けるといった症状がでることがあるため、あまり用いられることはなさそうです。
名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。
私もちょくちょく購入させてい頂いているらんちゅうの通信販売サイトです。品評会で賞歴もある様々な愛好家のらんちゅうのみを販売しています。価格も手頃なものが多く、購入後に飼い方の疑問やらんちゅうの病気のことについて質問しても丁寧に返事を書いてくれて助かっています。初めての人でも敷居が低いお店ですね。