稚魚の餌やりで注意すること

らんちゅうが生まれたての時期の餌やりは、当歳魚以上にみなさんの悩み事の一つだと思います。そこでまだ生まれたての稚魚に対する餌の与え方について解説します。
実は餌やりの方法は昔ながらの方法と、現代の方法の2つがあります。
お互いにメリット・デメリットがあるので、方法を比較していただき参考にしてみてください。

昔ながらの方法

まず稚魚が孵化してすぐ(おおむね2~3日程度)は餌は与えなくても問題ありません。
稚魚自身、親魚から与えられた栄養をそれなりに体内に持っているからです。

そして腰きり、立ち上がりなど色々な言い方がありますが、それを助ける為にタンパク質が豊富な『ゆで卵の黄身』を与えるのが昔ながらの方法です。 はじめて聞く方はいったいどうやって与えるのか?と疑問になると思いますが、与え方はいたって簡単です。

20分以上、できるだけ固くゆでた卵の黄身をほんの少量、布、ストッキングなどで濾して与えるだけです。

水に付けながら与えても問題ありません。容器に水を取りそこで黄身を溶かして与えても大丈夫です。

食べたかどうかのサインは、食べるとすぐに稚魚のお腹が黄色っぽい色になるのでわかりやすく判別することができますね。

現代の方法

もちろん、卵の黄身は、まだ人工餌がこれほどまでに発達する話なので、 別に与えないからといってダメになることはありません。 卵の黄身は昔ながらの方法を試したい方におすすめします。

稚魚専用の餌

現代ではらんちゅう用の餌もバリエーションが発達していて 代表的なものでも 「孵化稚魚パウダー」 「咲きひかり金魚 稚魚用」 といった専門の餌を与えるのがベターでしょう。

特に咲きひかり金魚稚魚用は、水に入れると柔らかくなるのが比較的早く、稚魚がつついて食べやすくなっていて、かつ完全に溶けることもないので、水も汚れにくいのが特徴です。

初期の頃は細かくすりつぶしてパウダー状にするのが良い方法です。

そのまま水に溶かしても良いのですが、一番良いのはエアー・水流のある場所に粉を降り掛けて流れにあわせて食べてくれるのが理想的ですね。

筆者の自己紹介(2019年6月更新)

名前:kik-boo
らんちゅう飼育歴:15年 水槽からの2尾飼育に始まり、今ではそれが高じて屋外プラ船で8尾飼育しています。これまで長年飼育した中での知識を役立てればと考えています。

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